業務用脱毛機でハンドピースが1本しかないカートリッジ式のデメリットとは?

業務用脱毛機を選ぶ際、コストやデザインに注目する方は多いですが、実際の施術効率やサロン運営のしやすさを考えると「ハンドピースの本数」は非常に重要な要素です。
一部の脱毛機は、ハンドピースが1本しかなく、施術部位や毛質に合わせて カートリッジを交換して波長を切り替える方式 を採用しています。
一見すると省スペース・低コストに見えますが、サロン運営の現場では数多くのデメリットがあります。


施術時間が長くなる
部位ごとにカートリッジを取り替えなければならないため、そのたびに作業が発生します。
- フェイシャル → ボディ → VIO と切り替えるたびに手間が増える
- お客様の待ち時間が長くなる
- 1日の施術可能人数が減る
結果的に回転率が落ち、サロンの売上にも直結する大きなデメリットとなります。

カートリッジ交換によるリスク
繰り返し交換を行うことで、
- 接続部分の摩耗
- 接触不良による出力低下
- 照射エラーの発生
- 挿入時にシェービング後の細かな毛や不純物の混入(屈折した光が照射されお肌トラブルの原因につながる)
といったトラブルが起こりやすくなります。
特に業務用脱毛機は高出力の光を扱うため、接触不良や劣化は 安全性にも関わる重大な問題 です。

同時施術ができない
ハンドピースが複数ある脱毛機なら、施術中に使い分けることが可能です。
しかし、1本しかないカートリッジ式では「2つの波長を交互に使用する」といった効率的な施術ができません。
適応施術部位に対し本体から施術部位毎に脱着をしていかなければならない
結果として施術の自由度が下がり、複雑なニーズに対応できなくなります。
サロンスタッフの負担増加
カートリッジ交換の作業は、施術の流れを中断させる原因となります。
また、慣れていないスタッフが扱うと、装着ミスによる機械トラブルや顧客体験の質の低下を招くリスクも高まります。
長期的なコストが増える可能性
一見すると「ハンドピース1本=初期コストが安い」と思われがちですが、
- カートリッジの寿命による交換費用
- 故障時の修理コスト
- 施術効率の低下による売上減少
といった形で、長期的には大きな負担となるケースが少なくありません。

お客様からの信頼低下につながる
施術時間が長くなったり、機械トラブルが頻発すると、お客様から「本当に業務用の高性能マシンなのか?」と疑われる可能性があります。
脱毛サロンにとって信頼は最も重要な資産であり、効率性や安定性に欠ける機器はブランド価値を下げるリスクがあります。

まとめ
ハンドピースが1本しかなく、カートリッジを交換して波長を切り替える業務用脱毛機は、
- 施術効率の低下
- 故障や安全性のリスク
- 長期的なコスト増
- 信頼性の低下
といったデメリットを抱えています。
サロン経営においては、見た目の価格や省スペース性ではなく、施術効率や信頼性を重視した業務用脱毛機の選定 が欠かせません。