化粧品の成分を知って適切な用途に合わせて使用していく

エステサロンではお手入れ時に欠かせない化粧品、施術時、施術後に使用していきますが用途が間違った成分を使用していると相乗効果どころか、効果が半減してしまったり、お肌にダメージを与えてしまう事もあります。業務用脱毛機を使用しての施術時にはビフォアー商材として使用したり、脱毛時には勿論、ジェルを使用し光を当てていきますが、脱毛後では、保湿を必要としますから、アフター商材とし使用します。一般的に化粧品には、以下の成分が含まれます：保湿成分（例：ヒアルロン酸、グリセリン）、エモリエント成分（例：シアバター、ミネラルオイル）、抗酸化成分（例：ビタミンC、ビタミンE）、防腐剤（例：パラベン、フェノキシエタノール）、そして香料や着色料も含まれることがあります。どの成分が自分に合うかを知るためには、それぞれの成分の働きを深く掘り下げるのが良いでしょう。其々の成分について説明していきますね。

ヒアルロン酸について

ヒアルロン酸は、自然に存在する多糖類の一種で、主に皮膚、関節、眼球の組織に含まれています。以下の点が特徴です。ヒアルロン酸は非常に高い保湿力を持ち、自分の重さの数千倍の水分を保持できます。これにより、肌に潤いを与え、乾燥を防ぎます。肌の弾力性を保つのに役立ち、しわやたるみの軽減に寄与します。ヒアルロン酸は皮膚の再生を助ける働きがあり、傷の治癒を促進することがあります。お肌に弾力性を持たせハリのあるお肌になります。ヒアルロン酸には、異なる分子量（小さいものから大きいものまで）があり、それぞれが異なる効果を持ちます。低分子量のヒアルロン酸は皮膚の深層に浸透しやすい一方、高分子量のものは皮膚表面に留まって保湿します。化粧品では、ヒアルロン酸はセラム、クリーム、ローションなどさまざまな製品に含まれています。敏感肌や乾燥肌の人にも比較的優しく、使用しやすい成分です。

グリセリンの成分について

グリセリンは、天然の保湿成分で、主に以下の特徴がありますグリセリンは強力な保湿剤で、皮膚の水分を保持し、乾燥を防ぎます。皮膚に塗布すると、水分を引き寄せて肌をしっとりさせます。肌の柔軟性を改善し、滑らかさを保つのに役立ちます。一般的に刺激が少なく、敏感肌にも比較的安全です。アレルギー反応が少ないため、広く使用されています。グリセリンは他の保湿成分や成分との相互作用が良好で、さまざまな化粧品に配合されています。また、グリセリンは合成及び天然由来のものがあり、一般的には肌に優しいとされていますが、製品によっては濃度やその他の成分との組み合わせに注意が必要です。グリセリンは保湿剤として効果的ですが、一般化粧品には他の成分と混合し使用されることが殆どです。

エモリエント成分とはどの様な成分なのか？

エモリエント成分は、皮膚に潤いを与え、柔軟性を保つための成分です。主な特徴は以下の通りです：エモリエント成分は、皮膚の水分が蒸発するのを防ぎ、しっとりとした状態を保ちます。皮膚をなめらかにし、乾燥や硬化を防ぐことで、柔軟性を保ちます。皮膚のバリア機能を強化し、外的刺激から守る役割もあります。代表的なエモリエント成分には、シアバター、ミネラルオイル、セラミド、スイートアーモンドオイル、ホホバオイルなどがあります。これらは、肌に油分を供給し、潤いを閉じ込めることで、乾燥や荒れを防ぎます。エモリエント成分は、特に乾燥肌や敏感肌のケアに適しています。

ビタミンC成分はお肌にどんな役割があるのか

ビタミンC（アスコルビン酸）は、化粧品において以下のような効果があります：ビタミンCは、フリーラジカルを中和し、酸化ストレスから肌を守ります。これにより、肌の老化を防ぐことができます。メラニンの生成を抑制することで、シミや色素沈着の改善に寄与します。肌のトーンを均一にする効果があります。ビタミンCは、コラーゲンの合成を助けるため、肌の弾力性やハリを向上させます。 肌のトーンを明るくし、くすみを軽減する効果があります。ビタミンCは不安定な成分であり、酸化しやすいため、安定化された形（例えば、アスコルビン酸リン酸マグネシウムなど）が使われることが多いです。化粧品に配合されたビタミンC製品は、適切に保存し、使用期限内に使うことが重要です。

化粧水は皮膚の何処迄浸透性があるのか

化粧水の浸透性は、主に皮膚の角質層までです。化粧水は、以下のような効果があります 化粧水は、角質層に水分を補給し、乾燥を防ぎます。これにより、肌の柔軟性やしっとり感が向上します。 化粧水に含まれる成分（例えば、ビタミンCやヒアルロン酸など）は、角質層まで浸透し、肌のコンディションを整えるのに役立ちます。保湿することで、皮膚のバリア機能をサポートし、外的刺激から肌を守ります。ただし、化粧水は皮膚のもっと深い層（真皮層など）には直接届かないため、より深層での効果を得るには、他のスキンケア製品（セラムやクリームなど）との併用が推奨されます。

化粧水をいかに浸透よく使用するには

化粧水の浸透を良くするためには、以下の方法を試してみると効果的です

化粧水を使用する前に、クレンジングや洗顔で肌の汚れやメイクをしっかり落とします。これにより、化粧水が肌により効果的に浸透します。適量を手のひらやコットンに取り、肌に優しくなじませます。コットンを使う場合は、肌を擦らずに軽く押さえるようにして塗布します。手で直接なじませお肌へ塗布する方法が浸透性が良いと言われています。化粧水を手のひらで軽く温めてから使うと、肌への浸透が良くなることがあります。温まった化粧水が肌にしっかりと馴染みやすくなります。化粧水を塗布した後、手のひらで軽く押さえるようにしてパッティングすることで、化粧水の成分が肌にしっかりと浸透しやすくなります。化粧水を一度に多く使うのではなく、少量ずつ重ねてつけることで、より効果的に肌に浸透させることができます。肌がしっとりとするまで数回重ねると良いでしょう。湿度の高い環境で使用することで、化粧水の蒸発を防ぎ、肌が化粧水をより吸収しやすくなります。乾燥していない環境での使用が効果的です。

これらの方法を実践することで、化粧水の浸透をより良くし、肌の保湿効果を高めることができます。